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毎年9月第1日曜日
牛洞雨乞踊

毎年9月第1日曜日
牛洞雨乞踊

牛洞秋の大祭(五社巡り)-牛洞雨乞踊と豊年祭り-

牛洞南部の水田は、西郡井水のたり水で稲を栽培することができたが、山沿いの水田は天水のため、干ばつの時には雨乞いを行なった。鉦・太鼓をたたき、法螺貝を吹きならし、踊りを奉納して牛洞の西南権現山上で雨の降るのを祈るのがしきたりであった。それでもなお雨が降らない時には牛洞の東方鳥坂(とっさか)山上の多度権現へ雨を祈った。
神前にお神酒を供え、灯籠と「奉雨乞大権現」と書いた旗を立て、松明を一軒より一本宛出し汁、それに灯を点じて山を登り、神前に参拝して神前で雨乞い踊りを行なった。
この踊りはすでに江戸時代天明9年(1789)、寛政11年(1799)の頃には行なわれていたことが「牛洞陣屋記録」に記載されている。
250年以上前に干ばつで悩まされた農民らが雨を祈願するために始まったとされるこの伝統行事は、現在は保存会をつくり神仏・祖先への感謝及び豊年祝いの色彩を強めながら、脈々と継承している。

データ

【開催場所】牛洞坂周辺
【住所】大野町牛洞2505番地(牛洞神社)
【時間】午前9:00〜